トップ TM-RoBoについて TM-RoBoの評判・導入事例|大手知財部・特許事務所の活用例と向いている企業

TM-RoBoの評判・導入事例|大手知財部・特許事務所の活用例と向いている企業

目次

    TM-RoBoの導入を検討していて、「実際のところ使えるのか」を確かめたい方に向けた記事です。ここでは宣伝文句ではなく、公開済みの導入事例と公式に開示している数値だけを使って、TM-RoBoがどういう場面で効き、どういう場面では向かないのかを整理します。

    結論から言えば、TM-RoBoは商標調査の件数が一定以上ある企業の知財部と特許事務所などで特に有効活用いただけるツールです。年に数回しか商標を調べない個人や、出願手続きそのものの代行を求めている方には適しません。判断材料として、実名企業の課題・導入・成果を順に確認してください。

    この記事は以下のような人におすすめ!

    • TM-RoBoの導入を検討していて、実際の評判を確認したい人
    • 大手企業や特許事務所の具体的な導入事例を知りたい人
    • 料金プランやトライアルで何を確認すべきか知りたい人

    記事を読み終える頃には、自社がTM-RoBoに向いているかどうかを、実例にもとづいて判断できるようになります。

    この記事の監修者

    岩原 将文

    株式会社IP-RoBo(TM-RoBo運営会社) CEO 弁護士

    主として、特許、著作権その他の知的財産権に関する相談、契約、訴訟等を行う。大学・大学院時代には、機械学習に関する研究を行っていた。

    関連リンク

    WEB:https://ip-robo.co.jp/

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    TM-RoBoとは|30秒でわかる概要

    TM-RoBoは、商標専門家のノウハウとAI技術を組み合わせた商標調査・生成ツールです。企業の知財部・事業部のほか、特許事務所にも導入されています。

    審決等を学習したAIが、類否の判断材料を数値化する

    TM-RoBoの中核は、審決等からどれくらい類似と判断されてきたかを統計的な指標にする仕組みです。AI称呼検索機能では、称呼(読み方)と類似群コードなどから類似する可能性のある出願・登録商標を検索し、ヒットした商標に対してAIが入力称呼との類否統計指標を算出します。指標順に並び替えられるため、入力した称呼のオリジナル性を短時間で判断できます。

    AI商標検索機能は、文字結合商標に対応した高度な調査を行う機能です。複数の語を組み合わせた結合商標について、AIが語の分割を行い、各分割語に称呼と語力統計指標(各語の識別力に関連する指標)を付与したうえで、分離観察の可能性がある全組合せ語の各種指標を算出します。さらにAI商標生成機能では、作りたいイメージを学習させながら商標案を自動生成でき、作成から調査までをひとつの流れで進められます。

    公表している実績値

    TM-RoBoが公表している数値は次のとおりです。いずれも注記の条件つきの数値であり、あらゆるケースで同じ結果が出ることを保証するものではありません。

    指標 数値 算出条件
    作業時間の削減率 平均68% アンケート結果の平均値
    結合商標の調査時間 平均4分 3語からなる結合商標をAI商標検索機能で検索した際の平均時間を計測

    数値の出典と注記はいずれもTM-RoBo公式サイトに記載しています。また、精度向上については2025年から奈良先端科学技術大学院大学との共同研究を行っています。

    導入企業の評判・活用事例

    ここでは公開済みの導入事例インタビューから3社を取り上げます。いずれも課題・導入・成果の順で整理していますので、自社の状況に近いものを探してください。

    ダイキン工業|効率と精神的負担を大幅軽減

    課題は3つありました。時期によって人手が足りず商標調査に時間を割くのが難しかったこと、従来のツールでは類似の可能性がある商標がアルゴリズムで出力されるだけで、数万件に上るヒット件数をすべて確認する精神的負担が大きかったこと、そして新入社員が一人で商標調査ができるまでに数年単位の時間がかかり教育が難しかったことです。

    導入前には、生成AIで作成した空調関係の商標15件について、TM-RoBoでの調査と人の手による従来の調査を比較検証しています。従来方法で「登録できる可能性が低い」「侵害の可能性が高い」と判断されたものはTM-RoBoの数値も低く出て、同様の結果を示しました。人が登録可能性が高いと判断したものに対しTM-RoBoが若干低めに出たケースが3〜4件ありましたが、厳しめの数値であればむしろ事故になりにくいと判断されています。

    成果として、従来1時間程度かかっていた調査が約10分程度で完了することが判明しました。現在は知財部の国内全ての文字商標調査をTM-RoBoで行っています(導入事例:ダイキン工業株式会社「AI・DXで知財業務を革新!TM-RoBo導入で効率と精神的負担を大幅軽減」)。

    ライオン|調査の均質化と効率化

    課題は判断のばらつきと見落としでした。J-PlatPatなどで検索すると何百件という登録商標がヒットすることがあり、担当者が目視で確認するため危険な登録商標を見落とすリスクがありました。加えて、調査する人が自らの経験を頼りにリスクレベルを判断するため、経験値の違いによって判断のずれが起こる可能性も課題でした。

    導入後は、国内の文字商標調査についてTM-RoBoの商標検索機能を全件で利用し、算出される各指標を目安にしながら人が最終判断を行う運用としています。注意すべき順に色分けされるため、抽出商標が多くても障害となる商標を早い段階で判断できるようになりました。実際に、J-PlatPatの検索結果では見過ごしていた商標が、TM-RoBoでは上位に抽出されていたケースも報告されています。

    文字結合商標をどこで分断するかは従来担当者ごとに差がありましたが、この処理をAIが自動で行うため、調査の均質化につながっています(導入事例:ライオン株式会社「AIが実現!商標調査の均質化と効率化」)。

    広江アソシエイツ特許事務所|効率化と正確性の両立

    課題は、調査にかかる時間と作業負担の大きさでした。抜け漏れがないよう、考えられる組合せ語や称呼をくまなく抽出する必要があり、J-PlatPatでは商標によって検索結果が1000件を超えることもあったため、確認に膨大な時間をかけていました。100件、200件をすべて確認することも珍しくなく、見落としがないよう長時間にわたって集中力を求められる確認作業が続いていました。

    導入にあたっては、過去に実際に調査した事件や同事務所で出願した事件をTM-RoBoに入力して検索し、そのときの商標の類否判断結果と類否統計指標を比較して検証しています。ヒットした商標すべてに類否統計指標が算出され、数値の高いものから順に並べて確認できる点が、J-PlatPatにはない有効性として評価され、導入の決め手になりました。

    成果として、調査全体の作業時間を大幅に短縮できたことに加え、確認にかかる時間だけでなく正確性も向上したと評価されています。運用は、弁理士が依頼内容を検討して検索条件を指示し、アシスタントが検索を実行したうえで双方がチェックする形です。作業時間の短縮によって、これまで応じきれなかった簡易調査の依頼を受けられるようになり、ネーミング段階のスクリーニング調査など早期の相談にも助言できる体制になりました。「前回の調査が早くてよかったので、また同じ調査をお願いします」と再依頼を受けることも増えています(導入事例:広江アソシエイツ特許事務所「AIの活用で商標調査の効率化と正確性の両立を実現」)。

    使ってわかるTM-RoBoの強み3つ

    3社の事例に共通して評価されているポイントを3つに整理します。いずれも「作業が速くなる」だけでなく「判断のばらつきが減る」という方向の効果です。

    結合商標の分離・組合せを自動処理する

    複数の語を組み合わせた結合商標は、どこで分割するかによって調査結果が変わります。従来は担当者が自分で分断し、複数の組合せ語を考え、それぞれを検索する必要がありました。TM-RoBoはAIが自動で分割し、分離観察の可能性がある全組合せ語について指標を算出します。ライオンの事例では、この処理が担当者ごとの差をなくし、調査の均質化につながったと評価されています。

    類否統計指標で判断根拠を数値化する

    「似ているかどうか」を人の感覚だけで判断すると、経験値の差がそのまま結果の差になります。TM-RoBoは審決等を学習したAIが類否統計指標を算出し、リスクレベルに応じた色分けで表示します。目視で数百件を確認する作業から、優先順位のついたリストを確認する作業に変わるため、集中力の低下による見落としを抑えられます。

    大量案件をまとめて処理できる

    商標調査は、新商品の候補名が一度に何十件も出てくる場面で最も負荷がかかります。TM-RoBoは複数案件の一括処理に対応しており、候補が多い段階でのスクリーニングを短時間で終わらせられます。ダイキン工業の事例のように、1件1時間だった作業が約10分になれば、同じ人数で扱える案件数が変わります。

    TM-RoBoが向いていないケース

    導入して効果が出にくいケースも正直に書きます。以下に当てはまる場合は、別の手段を検討したほうが合理的です。

    年に1回だけ商標を調べたい個人・小規模事業者

    TM-RoBoは月額のプラン制です。調査件数が年に1〜2件であれば、特許庁の情報を検索できるJ-PlatPatを使って自分で調べるか、弁理士にスポットで依頼するほうが総額は安く済みます。ツールが効いてくるのは、調査が定常業務として発生する組織です。

    出願手続きの代行を求めている方

    TM-RoBoは調査と商標生成を支援するツールであり、特許庁への出願手続きを代理するサービスではありません。弁理士法第75条は、弁理士または弁理士法人でない者が報酬を得て特許庁における手続の代理や、これらの手続に係る事項に関する鑑定を業とすることを禁じています。出願の代行が必要な場合は弁理士にご依頼ください。調査だけを内製し、出願は弁理士に任せるという分担は可能です。

    詳しくはこちら

    e-Gov法令検索「弁理士法(第75条)」をご確認ください。

    最終判断まで自動化したい方

    TM-RoBoが提示するのは判断のための指標であり、登録可能性の結論そのものではありません。ライオンでは、当初は数値による一律的な運用も想定していたものの、実際には算出された数値を確認したうえで人が最終判断する運用を採用しています。広江アソシエイツ特許事務所でも、弁理士が検索条件を指示し、アシスタントが実行した結果を双方でチェックする形をとっています。判断を丸ごと任せられるツールをお探しであれば、期待と合いません。

    料金とトライアル

    TM-RoBoは調査件数の規模に応じたプラン体系をとっています。具体的な金額は利用状況によって変わるため、お問い合わせでご案内しています。

    プラン体系の考え方

    目安は月あたりの商標調査件数です。新商品・サービスがそれほど多くない企業(部品メーカーや小規模企業など)で月10件程度、新商品・サービスが比較的多めの企業(一般的な製造業など)で月10〜50件未満、新商品・サービスを大量に展開する企業(化粧品メーカー、日用品雑貨メーカーなど)で月50件以上、という3段階が想定されています。自社が年間で何件の商標調査を行っているかを先に数えておくと、相談がスムーズです。

    14日間の無料トライアルで何を確かめるか

    TM-RoBoでは14日間の無料トライアルを用意しています。トライアルで検証すべきは次の3点です。操作感(既存ツールとの対比)、調査精度(過去の調査結果との対比)、調査効率(既存の調査方法との対比)。とくに精度は、自社の過去案件を実際に流して、担当者の判断とどれだけ整合するかを確かめるのが確実です。ダイキン工業は15件を比較検証し、広江アソシエイツ特許事務所は過去に自ら調査・出願した事件を入力して類否統計指標と照合するという方法をとっています。

    導入フロー

    ヒアリングでTM-RoBoの詳細をご説明し、14日間のトライアルで上記3点を検証したうえで、商標調査の実態に合わせたプランを決定・実装します。実装時にはアカウントごとの利用機能や追加オプションの設定、利用方法説明会の実施まで対応します。導入までの期間は、最短で申し込みの当日から利用可能で、検討開始から導入までは平均2か月程度です。

    よくある質問(FAQ)

    調査の精度はどのくらいですか?

    高い評価を多数いただいています。ただし精度は自社の案件で確かめるのが確実です。無料トライアルで過去の調査結果と対比してご確認ください。

    学習データの範囲を教えてください

    識別力に関するデータ範囲は審決審査2000年以降、類否判断に関するデータは2000年以前も対象とし、適切なデータを選別しています。

    検索対象データと更新時期はどうなっていますか?

    検索対象のデータおよび更新時期はJ-PlatPatと同じです。

    セキュリティはどうなっていますか?

    通信はすべてHTTPSで暗号化し、DDoS対策としてAWS Shieldを導入しています。情報管理体制はISO/IEC 27001認証を取得済みです。

    調査データは誰が見られるのですか?

    各ユーザーの調査データはアクセス可能者をシステム管理者に限定しており、システム管理者も原則としてアクセスすることを禁じています。

    導入までどのくらいかかりますか?

    最短で申し込みの当日から導入いただけます。検討開始から導入までは平均2か月程度です。

    既存の商標管理システムと連携できますか?

    できます。機能の追加開発や社内商標管理システムとの連携のためのカスタマイズ実績が多数あります。ご希望を伺い、仕様書と御見積書を提出します。

    まとめ:自社の調査件数と運用体制で判断してください

    TM-RoBoの評判を、公開済みの導入事例から確認しました。ダイキン工業では1件1時間だった調査が約10分になり、広江アソシエイツ特許事務所では検索結果が1000件を超えることもあった調査の作業時間を大幅に短縮し、これまで応じきれなかった簡易調査の依頼にも対応できるようになったと報告されています。ライオンでは、時間短縮以上に「担当者ごとの判断のばらつきをなくす」効果が評価されています。

    一方で、年数件しか調査しない場合や、出願代行を求めている場合、最終判断まで自動化したい場合には向きません。判断の分かれ目は、商標調査が定常業務として発生しているかどうかです。自社の年間調査件数を数えたうえで、14日間の無料トライアルで過去案件との整合性を確かめるのが、最も確実な検討の進め方です。

    商標調査そのものの進め方は商標調査で事業リスクを回避する方法、AIによる調査の考え方はAI商標調査が経営を変える、他ツールとの比較は商標調査ツールの比較記事、費用の全体像は商標調査の費用相場で解説しています。

    参考文献・出典

    1. TM-RoBo公式サイト(機能・実績値・セキュリティ体制・プラン・導入フロー・FAQ)
    2. 導入事例:ダイキン工業株式会社
    3. 導入事例:ライオン株式会社
    4. 導入事例:広江アソシエイツ特許事務所
    5. 弁理士法(e-Gov法令検索)
    6. 商標法(e-Gov法令検索)
    7. 特許情報プラットフォーム J-PlatPat(INPIT)

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