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商標出願から商標登録までに必要な提出書類と作成上のポイントについて

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    新たに商品やサービスを展開する際、ブランドを守るための「商標出願」は欠かせません。しかし、その第一歩である出願書類の作成は、ただの形式作業ではありません。ちょっとした記載ミスや提出内容の不備が、審査の遅延や拒絶につながることもあります。だからこそ、正確で的確な書類作成が、商標登録の成否を左右するといっても過言ではないのです。

    本コラムでは、そんな商標出願に必要な書類について、押さえておくべき基本を紹介します。

    商標出願から商標登録までに必要な提出書類

    商標登録のプロセスでは、適切な書類を準備することが成功の鍵となります。
    提出書類に不備があると、特許庁での審査が遅れたり拒絶理由通知を受けたりする可能性があるため、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。

    商標調査の基本はこちらを確認 ≫ 商標調査とは?開発部・ネーミング部門向け実践ガイド
    商標検索の基本はこちらを確認 ≫ 商標検索とは?日本の製造業が知っておくべき基礎知識

    本章では、商標出願から登録に必要な書類の種類とその役割について、詳しく解説します。

    前回公開したコラム「商標登録の流れと手続きとは?出願の方法をご紹介」と併せてご活用ください。

    商標出願に必要な書類

    商標出願の際には、以下の基本書類を準備し、特許庁に提出する必要があります。

    商標登録願(必須)

    商標を登録するための最も基本的な書類であり、特許庁に提出する公式の申請書です。
    この書類には、以下の情報を記載します。

    • 書類名(「商標登録願」と記載します)
    • 整理番号
    • 提出日
    • 宛先(「特許庁長官殿」と記載します)
    • 出願する商標の名称、デザイン、ロゴ(原則8cm平方)
    • 商標を使用する商品・サービスの区分
    • 指定商品役務
    • 出願人の氏名(企業名)、住所
    • 代理人(弁理士)を通じて申請する場合はその情報
    • 申請に関する補足事項

     
    商標出願前に必要な商標調査について説明した記事はこちら
    ≫ ビジネスの「顔」を守る!はじめての商標調査

    ■注意点

    記載ミスや誤った区分の選択は、商標登録の拒絶理由になりやすいため慎重に記入する。

    商標の図案(ロゴなど)

    商標の種類提出する図案の要件
    文字商標出願する文字のみを記載
    図形商標(ロゴ)商標のデザイン画像
    結合商標(文字+ロゴ)文字とロゴが組み合わさった画像
    立体商標立体デザインの図面や写真
    動き商標動きがわかる画像
    ホログラム商標視覚効果のわかる図又は写真
    色商標色や位置のわかる図
    音商標音データと楽譜
    位置商標位置が特定できる図や写真

    商標が文字のみなのか、ロゴ(図形)付きなのかによって、提出する図案が異なります。


    ■ポイント

    • ロゴや図形商標の場合、解像度が高く、明確な画像を提出する。
    • 色を指定する場合、その色が含まれたデザインを提出する。
    • 音商標の場合、音声ファイルが記録された光ディスクを提出する。

    指定商品役務の指定

    商標はどのカテゴリの商品・サービスに適用されるのかを明確にするため、区分と指定商品役務を指定し、記載する必要があります。
    特許庁では、商標を45種類の区分(商品は1~34類、役務は35~45類)に分類しており、事業内容に合った適切な指定商品役務を指定するとともに、指定商品役務に正しく対応した区分を選択することが重要です。


    製造業の商標登録に関連する指定商品役務と区分の例

    指定商品役務の区分
    第1類(化学製品)化学、医薬、食品添加物など
    第5類(医薬品)医薬品、サプリメント
    第9類(電気機器)コンピュータ、電子部品
    第25類(衣料品)繊維・アパレル
    第35類(ビジネス関連)広告・マーケティング

    ■ポイント

    適切な指摘商品役務、区分を選択しないと、商標権の適用範囲が想定した範囲よりも制限される可能性がある。


    指定商品役務に関連するコラムはこちら ≫ 毎年改定? “類似商品・役務審査基準”とは

    出願時に必要な費用

    出願手数料として、3,400円+指定した区分の数×8,600円を支払います。
    出願手続きを紙で行う場合には、別途電子化手数料として、2,400円+提出書類の枚数×800円が必要となります。
    上記は、2025年7月時点での料金です。
    出願時に必要な費用は随時改定される可能性がありますので、注意してください。

    商標登録に進むために必要な書類

    商標の審査が完了して登録査定が下りたら、次の登録手続き書類を特許庁に提出します。

    登録料納付書

    特許庁から「商標登録査定」が届いたら、設定登録料を支払い、登録料納付書を提出します。
    登録料は5年分または10年分のどちらかを選択できます。

    登録期間費用(1区分あたり)
    5年1万7,200円
    10年3万2,900円

    上記は、2025年7月時点での料金です。
    登録時に必要な費用は随時改定される可能性がありますので、注意してください。

    ■ポイント

    • 一度登録すれば最大10年間の商標権を保持できる。
    • 10年満了時にも、更新手続きを行うことにより、更に最大10年間の商標権を保持できる。更新手続きは登録期限の6か月前から可能。

    商標登録証の受領

    登録料の支払いが完了すると、特許庁から「商標登録証」が発行され、正式に商標権が発生します。

    ■商標登録証の用途

    企業のブランド価値を示す公式書類

    商標権の証明として活用

    法的トラブルが発生した際の証拠資料

    まとめ

    商標出願から登録に至るまでには、さまざまな書類を適切に準備・提出する必要があります。どれか一つでも不備があれば、審査が遅れたり、登録が認められなかったりするリスクが生じます。特に「商標登録願」や「指定商品・役務選定」は、商標権の範囲を左右する重要なポイントです。出願前に十分な準備を行い、正確な情報をもとに書類を整えることが、スムーズな商標登録への近道です。
    指定商品・役務選定には、事前の商標調査が欠かせません。
    TM-RoBo」などのAIツールを活用することで、商標調査を効率的かつ効果的に行うことがで、スムーズな商標登録が可能になります。
    本コラムの内容を参考に、安心して出願に臨めるよう体制を整えておきましょう。



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    IP-RoBo広報部
    執筆日:7月17日

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